妖怪なんて見たくない!


「ええっ?!」


ドン!と蘭を手で押して距離を取る。



「いっ………今っ………!」


蘭は自分の唇を親指でキュッと拭いて。


ニヤッと笑った。


「顔、赤いぜ」




そしてガラガラと空き教室のドアを開けて
出て行ってしまう。






「……………今、キス、された………?」














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