お告げの相手は誰ですか?
お告げ 結の巻



律と右京は貴子の前に並んで座らされた。
律はもうすで対戦モードに入っている。


もうこれ以上右京を傷つけたくない…
私が必ず右京を守る。
それが祖母であろうが関係ない。


「律、あなたの悪い所を教えてあげましょうか?」


いきなり貴子は律のダメだしから入ってきた。


「………」


律は祖母が一体何をしにこの場所へ来たのか未だに分からない。


「でも、今日は言うのはやめておくわ。
あなたの会社の社長の前だしね」


清花もかしこまって聞いている。


「じゃ、律の夢の話を聞かせてちょうだい。
お告げの夢はどういう内容だったっけ?」


もう律は我慢できなかった。
そんな事を右京の前で言いたくない。
悔しいけれど言葉ではなく涙が溢れた。


「おばあちゃん、やめて…」



「やめないよ。
律が言えないのなら私が話そう。

右京さんはこの話は聞いたのかい?」


右京はまな板の上の鯉の状態だった。





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