今日もきみに夢中♥
「柴ちゃんのイジワル」




ジャージを頭から外し、やっと外気を吸う。




うん…空気は悪くない。




だけど周りの空気は…。




「お前ら、うるさい。静かにしろ」




通路を挟んで隣の席の男子に注意されてしまった。




そしてみんなが冷たい目でこっちを見ている。




「なによ~、あたしひとりジャージかぶってたっていいじゃない」




「なんか嫌なのよ、そーいうの。みんなで楽しく旅行しようって言ってるのに」




柴ちゃんにお説教をされ、口を尖らせ座りなおす。




「あたしのことなんて、放っといてよ。柴ちゃんみたいに、旅行中のお楽しみもないんだからー。フンだフンフン!!いいよね、幸せな人は」




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