今日もきみに夢中♥
卑怯者と呼ばないで
和やかな雰囲気の中で行われていた、夕食のひとときは一気に不穏な空気に包まれた。



先生たちが総動員で川の方へと向かい、班長は緊急会議を執り行い、残ったメンバーはテントの中で待機することになった。



末永さん、大丈夫かな…どうしよう、まさかこんなことになるなんて。



「みんな真面目にテントに入ってる。この分だと、最後になった班の罰ゲームもやらないよねぇ」



入口から少し顔を出した柴ちゃんは、外の様子をうかがってている。



「不謹慎だよ?末永さんが心配じゃないの?」



友達のひとりが、柴ちゃんに噛み付く。



「心配だけど、それとこれは別。せっかく早く片付けたのに~頑張ったかいがないよね」



「もー、柴ちゃんてば。それにしても…大丈夫なの?芽衣、ずっと顔色悪い…」



友達があたしの顔を覗き込む。



< 238 / 460 >

この作品をシェア

pagetop