今日もきみに夢中♥
近づく距離
温泉から上がると、脱衣所にはもう柴ちゃんの姿はなかった。


もう外に出たのかな…。



それもそのはず。



末永さんにビビって、彼女たちが上がるまでずっと湯船につかってたから…かなりの時間が経ったはず。



もう、フラフラ。



湯上がりに自販機でフルーツ牛乳を買い、喉を潤す。



「ぷはぁーっ」



あたしは、おっさんか!



言いたくなるほど、疲れちゃった。



スマホを確認する。



……うっ。



そこには、柴ちゃんからのメッセージはなく。



代わりに、コタちゃんからの着信があった。



な、な、な、なに?



まさかホントに、一緒にまわるつもりでいる?



まさか…ね。



末永さんに見せつけるって言ったものの、現実になると尻込みしてしまう。




留守電は、なし。



メッセージも、なし。



うん、ただ連絡くれただけなのかも……。



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