今日もきみに夢中♥
まさかの初プレゼント!?
結局、観覧車にもう一度乗った。



甘い雰囲気になることなんて一切なかった。



たいした会話もしてないけど。



それでも…なんだか、ふたりの距離が縮まった気がした。



こういうなんでもない時間だけど。



あたしたちにとって、なにも無駄なことはないよね。



コタちゃんも、そう思ってくれてる?



観覧車を降り、立ち並ぶ小さなお店を見てまわる。



「わ~これいいな」



雑貨屋で、革紐にシルバーの飾りがついたシンプルなネックレスを見て手に取る。



「お前、そーいうの好きなんだ?」



「うん、合わせやすそう」



「意外に地味だな。かわいいのが好きなのかと思った。こーいうのとか」



そして、近くにあるビーズのネックレスを指指す。



ブルーを基調としたキラキラの華奢なネックレスは、あたしが触ると壊れてしまいそうなほど。



「こーいうの、ちぎっちゃいそ~で」



「そんな簡単に切れねーよ。つけてみれば?」


え、え。


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