運命の恋は健康診断から始まる

問診の後の検査も血圧測定から始まって、まず指先の皮膚温を計る。


次は円柱状のものに指先だけ触れてもらって小さな振動から段々振動の大きさをあげていって分かったところでボタンを押してもらう振動覚の検査。


次に爪に一定の圧力をかけて白くなった状態から何秒で色が戻るかを見る爪圧迫検査。


その後、通常の瞬発握力と五秒ごとに五回、握力を測る握力検査。


この検査はすべて基準となる数値が決まっていてそれを超えてしまったら再検査になる。


そして医師の問診となかなか時間がかかる健診だ。


この健診は振動障害を見つけるということを目的とした健診で、寒い時期に指先が真っ白になってしまうレイノー現象を特徴とする循環障害や手指のしびれ、感覚鈍麻などの神経障害、握力の低下や関節の痛みや動きに制限が出る運動器障害などが起こることを振動障害と呼ぶ。


今日私が担当している振動覚は指先の感覚鈍麻を調べる健診だ。


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