意地悪王子は俺様溺愛王子⁉︎
『俺、お前のこと気に入った。
なぁ、お前さ。
好きな人、いる⁇』
イキナリ目の前が明るくなったかと思うと、学園王子の手によって雫の後ろから引きずり出されていた。
イキナリ、そんな事言われてもですね……。
『……好きな人、ぐらい居ますよ!』
……本当の事を言う必要なんてないでしょ?
『……へぇ、、、誰?』
『え?』
『だから、誰? 俺の、知ってるやつか⁇』
……どうしよう。
なんて答えればいいのか、さっぱりわからない。
『あのっ』
『小春。答えて』
なぜか真剣な目で私を見る学園王子の目から、自分の目をそらせなくなる。
『……っ』
『……言えないか?』
悲しそうな顔に変わる学園王子の顔を見て、思わず声を出してしまう。
『何?』
『……そ、です! 今の、嘘です!』
ああ、言っちゃったよ。
せっかく嘘ついたのにさ。
私、バカ? 馬鹿だよね……。