キスラバーズ
嫉妬して軽く束縛
やっと放課後、美希ちゃんは嬉しそうに学校から出てくる

「ここ!聞いてよー私さ大神君と付き合うことになったの!」

ぎゅっと私を抱きしめる美希ちゃん

「良かったね、美希ちゃん!」

「うん!ここに話して良かったー!」

さらに力を込める美希ちゃん

「苦しいよ美希ちゃん!」

ごめん!と言って離す美希ちゃん

私も言わないと

「美希ちゃん、私もね、水菜君と付き合うことになったの。」

「おめでとう!いゃぁ、ここにも彼氏が出来て、お姉さん嬉しいわ!」

「同い年だよ!」

私と美希ちゃんはじゃれ合いながら帰った

「また明日ね、ここ!」

「うん、バイバイ!」

私は家に入り、自分の部屋に向かう

そうだ、新とLINE交換したんだった

ピコーン

『ここ、付き合ってくれてありがとう。俺、ちゃんと告白したいと思ってたのに、ごめんな。』

いいのに

『想いが通じたんだもん、それでいいよ。』

ピコーン

『そうだな。』

『うん。』

この、普通のやり取りでも嬉しかった

『今週の土曜日空いてる?』

んー、確かその日は予定はないはず

『空いてるよ、何で?』

『デートしない?』

ぬぁあー!

どうしよう、私全然オシャレとかわかんないよ?私服ダサくて別れようとかになったらどうしよう!

結局その日は眠れず、薄くクマを作った

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