偽りの姫は安らかな眠りを所望する
* あとがき
この度は、拙作『偽りの姫は安らかな眠りを所望する』に最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
ほんの少しでも、楽しんでいただけることはできましたでしょうか?

公開開始から四ヶ月以上もかかってしまいましたが、どうにか『完』の文字をつけることができました。
これも、気紛れで不定期だったにもかかわらず更新を追ってくださった方、辛抱強く完結するまで本棚に入れていてくださった方、そして、ページを開いて読んで下さったすべての方々のおかげです。

初めての西洋(風)ファンタジー(もどき)の長編。途中、何度も放り出しそうになったのですが、読んで下さっている方がいるということをモチベーションにして頑張れました。

『香り』を取入れたお話を書いてみたいという思いで始めてみましたが、目に見えないものを文字で表す難しさを痛感しています。
(私には)同じように感じるワインの香りを、あんなに豊かな言葉で表現できるワインソムリエの方たちは、本当にスゴいですね。
だって『薔薇の香り』は『薔薇の香り』なんですから……
こんな稚拙な文章ですが、ほんの少しでも作中の香りを感じていただけたら、とても嬉しく思います。

ここで書くのもいまさらですが、『香薬師』はアロマテラピストと漢方医を足したような仕事。
『香茶』や『香薬』はハーブティーや漢方薬に類似したものだと思っていただければ、と。

また、作中に登場するハーブやアロマの効能はあくまで作者の解釈によるもので、フィクションも多大に加えられておりますことご了承願います。
実際にご使用になる際は、専門家のアドバイスなどをご参考になさってください。


次作は現代物を予定しています。明るく元気なラブコメにしたいですのですが、どうなるでしょうか。
公開方法は、今回のような連載にするか、書き終えてからになるかはまだ決めていないのですが、無事公開になったあかつきには、どうぞよろしくお願いします。

前後して、本編に入れなかったエピソードやスピンオフ的なお話を書くかもしれません。
そちらも、もしみかけましたら覗いてみてください。


願わくは、またお目にかかれますように……


 浪岡茗子 拝


  2016/10/15



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