壊れるほど抱きしめて
家の中に入り、坂木くんに貰った袋をテーブルに置き、私はシャワーを浴びた。
シャワーを浴び終えて、冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出して飲んだ。
私はテーブルの前に座り、坂木くんが買って来てくれたおにぎりを一つ手に取った。
坂木くんが居た事に安心したからなのか、お腹が空いたのに食べるのが勿体なく感じる。
だけど私の為に買ってきてくれたのに、食べなきゃ坂木くんに悪い。
別々で食べるよりも一緒に食べたかったな。
なんて事を思いながらも私は、おにぎりの袋をあけると一口食べた。
「美味しい……」
食べた事があるおにぎりだけど、坂木くんが買ってきてくれたおにぎりだから、より美味しく感じる。
無愛想で表情も変わらないけど、坂木くんは本当は優しくて、笑えば笑顔が似合うはず。
いつか、私が坂木くんを笑顔にしてあげられる事が出来たらいいな。
そんな事を思いながらおにぎりを食べた。
全部は食べきれなかったから、パンは明日の朝に食べる事にし、残りのおにぎりはお昼にでも食べよう。