壊れるほど抱きしめて



「あんた、真面目そうな顔してるけど、淫乱だもんな」


そう言った坂木くんは私の顎を強く掴むと、噛み付くようなキスをした。


例え乱暴なキスをされても。
そこに愛はなくても。
彼になら何をされても構わない。


いっそこのまま私を壊してーー


彼のキスが深くなると、私の体は彼を求める。


彼の手が服の中に侵入する。
背中にあるブラのフックを片手で外し、服を捲られると膨らみが露になる。


彼の手が膨らみを包み込み、私はそれだけで口から甘い吐息が漏れる。


彼の愛撫に立つことがやっとの私の体。
それでも容赦なく彼は私を快楽へと導く。


「あっ、もうっ……」


「イケよ」


「あぁっ…坂木、くっ」


体がビクンとなると同時に、私の体は絶頂に達した。


だけどそんな私の体は休む間もなく、坂木くんは私の体勢を変えた。


食器棚に私の手を付かせると、後から彼の熱い物が中に入ってきた。


私の淫らな体に再び快楽が襲う。


彼と繫がってるこの時は、彼がかおりさんと私を重ねていたとしても、彼が今感じているのは私の体だ。


求めてくれるなら、例え体だけの関係だとしても構わないーーー




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