Revive
あれは雨が降っている時だった


秋なのに雨なんて珍しいと言っていたのを覚えている


俺はいつも通り部活が終わり帰路についていた


別になんの変哲もない日常だ


そんな日常は突如終わりを告げる


帰り道の10階建てのビルの前を通りすぎる直前



上から何かが降ってきた


びっくりした俺は最初は何が起こったかわからなかったが徐々に状況を理解した


人が降ってきたんだ


しかも目の前に転がるの身の覚えのある女性だった


うつ伏せだったがはっきりとわかる


その時の俺はどれだけ勘違いであって欲しいと願ったか


だが無情にもそれは勘違いではなかった


恐る恐る体を仰向けにすると




そこにいたのは幼なじみの綾音だった
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