Revive
death
「蒼葉」


ドアの向こうから声が聞こえる


「今日も学校……行かないのか?」


布団に潜り、わざと聞こえないふりをする


そんなことしても意味が無いのは自分が1番わかっているが


「兄さん……仕事行くからな」


階段を降りる音が聞こえる


玄関のドアの音が聞こえ、しばらくしてから布団からでた


壁にはあの時の事件の資料やら新聞で埋め尽くされている


「…………綾音」


ああ……まただ


また涙がとまらない


「うぅ……ああ……ぐすっ…ううぅ……」


俺は何も聞こえないようにイヤホンを耳に付けた


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