Revive
「長袖……やめときゃよかった」


公園に着いてすぐに水を飲み、屋根付きのベンチに座る


公園といっても小さく、滑り台とベンチだけの質素な作りだ


「1ヶ月か……」


調べることは最初の一週間で終わった


そこからはいつもここに来てなにか見落としてないか考える


「ないよな……」


見落としてることなんてもうない


そんなことはもうわかっていた


だといって何も解決していない


「どうすればいい……」


ベンチに寝そべり、腕で目を覆う


小鳥のさえずり、風の音、それで揺れる木々


その中に新しい音が混ざった


足音だ。いや、着地音に聞こえる。1回だけしか聞こえず、それに近い


誰だ?


俺は座り、前方を確認する


「どーもー!!!天使っっでえええええす!!」
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