Revive

「は？」


目の前には金髪のスーツ姿というアンバランスの格好の青年が立っていた


「久しくお目にかかりまーす！天使のラファエルと申します！あ、これ名刺です」


俺は訳がわからず混乱しているのか、その名刺を無意識に受け取ってしまった


「さてさて！そろそろお返事を頂くために馳せ参じましたラファエルです！！」


元気よく決めポーズをとる金髪


「おやおや～？なんですかなそのお顔は～？状況が理解できませんか～？ですよねー！！！だってあの時あなたは僕の声なんて聞き取れる状態ではなかったのですからー！」


「……」


「お返事といっても私はまだあなた、霧谷蒼葉様には当選されたことしかお伝えしてないので無理ないですー！！」

「……当選？」


やっと状況が飲み込めてきた（理解はしてないが）


「そのとーり！！あなたはチャンスを勝ち取ったのです！！人柄、善行、そして愛！！すべてが基準以上に達し、抽選の権利を得ました！！そしてー？なんと！！ななんと！！なななんと！！当選したのでーす！！！」


拍手が公園に響く


「……なんの？てかあんたなんだよ。新手の詐欺？最近天使とかの詐欺流行ってんの？」


ようやく状況を理解してきた


「いえいえ！これは詐欺ではありませーん！！」


「詐欺師は大体そうゆうこと言うんだよ」


「……ふむ……では当選のことは一度置いといて質問しましょう」


「答える義務ないよね」


「あなたは過去を変えたいですか？」