秘密 ~生徒に恋して~


その後、取り留めのない話をした後、少し沈黙が続く。
私は頭を打ったせいなのか、やはり少し身体のだるさを感じ、悠也の腰に回した手の力が抜けてしまっていた。


「先生…あのさぁ…」

悠也が、何だか言いにくそうに私に話し掛ける。

「…ん?…何?」

「その…手…さ…、もうちょっと上の方に掴まってくんねえかな」

「ん?」

「その……俺のヤバイ所が…何かヤバイことになってて…」
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