秘密 ~生徒に恋して~
大きな川を渡って左に曲がり、堤防の上を走る。
いつまでも悠也の背中の後ろで揺られていたかったけど、私の部屋はもうすぐそこまで近付いている。
「ありがとう。送ってくれて。じゃ、また明日ね」
自転車から降りた私は、悠也にお礼を言うと背中を向けた。
「あっ、先生!」
歩き出した私に、悠也が自転車に跨がったまま手招きをした。
何かと思い戻って近づくと、悠也は私の右肩を掴み、左肩の後ろに手を回した。
胸の鼓動が早鐘のように高鳴る。