兄妹愛‐kayane and kazune‐

記憶




「いやー、なんかこの家、落ち着くわー。」




なんて言いながら、
家に上がってくるなり、ベットに倒れこんだ駿君。


もう、怒る気にもなりませんよ…。

はあ…。




あたしは喉が渇いていたから、
冷蔵庫を何気なく開けた。



あ、昨日。

お兄ちゃんにアイス
食べられちゃったんだよね…。


あるわけないのだけど、
別に何も考えず、冷凍庫を開けた。




………あれ?


アイスが……ある。



しかも、なんか袋に書いてある。

[茅音]

アイスに名前って…。


自然と笑みがこぼれた。





これ、きっと

お兄ちゃんだ……。




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