兄妹愛‐kayane and kazune‐
第二章‐破壊(壊れてしまった兄妹愛)‐
家族
カーテンからこぼれる光が眩しくて、目が覚めた。
起きるとそこは二段ベットの下の方。
つまり、お兄ちゃんのベット。
昨日のあの時から、お兄ちゃんのベットで寝てたのか…、
お兄ちゃん、カズ、の匂いがする。
不思議と落ち着くのはなぜだろう。
―ガチャ
「あ、茅音。起きた?」
お兄ちゃん。カズ。
まだ頭が混乱してる。
キスでよみがえった小5の記憶。
嫌だった。
認めたくなかった。
家族でいたかった。