兄妹愛‐kayane and kazune‐
「本当、どうしたの?」
急に優しくなって、頭を撫でてきた。
一瞬、駿君がお兄ちゃんに見えて、
びっくりして、目をこする。
そんなはず、ないのに。
でも、駿君とお兄ちゃんって目の辺りが少し似てる気がする…
「俺の顔になんかついてる?」
「ううん…」
駿君の顔が直視できなくなって
うつむく。
「ねえ、」
「なに?」
「どうして、俺の顔、見ないの?」
「どうしてだろうね?」
「………。
和音関係?」
和音と聞いて、心臓がはね上がった。
思わず、駿君を見上げた。