兄妹愛‐kayane and kazune‐
『んー、今日は好きな女の子がテンション低くてさー。ここに来るかなーって。』
さっき、駿君の言っていたことが蘇る。
あれ、あたしのことだったんだ…。
なぜかあまり驚かなくて。
「ねぇ、俺のこと、今は好きじゃなくてもいいから。」
「………うん。」
あたしは、縦に首を振った。
お兄ちゃん。
あたしはお兄ちゃんが居なくても、大丈夫になるよ。
そう、決めた。
あたしは駿君と付き合うの。
だからお兄ちゃん。
お兄ちゃんも幸せになってね…?