兄妹愛‐kayane and kazune‐
第三章‐お泊まり‐
泊まり
実はあたし…、
今、駿君の家に来ています。
卑怯な女って思われても、
大勢に、最低って言われても、
お兄ちゃんに、汚いって
あしらわれても、
あたしは傷つきたくないの。
汚い道を選んだの。
お兄ちゃん。
きっとお兄ちゃんは
あたしを避けたくなるでしょう。
だったら避けて…?
軽蔑して…?
あたしを嫌いになって…。
そしたら、家族でいられるから。
嫌われても、家族という絆は
守られるから。
血の繋がらないあたしにできる、
唯一の仕事だと、思うから。