兄妹愛‐kayane and kazune‐
「だから、結構な数の女と付き合ってきた。」
「うん。」
「………一気に話すから、
………聞いててな?」
「あ、はい。」
思わず敬語になってしまったあたし。
なんで駿君に敬語使わなきゃいけないんだ…?
プライドが高いあたしは
そんなことを考えそうになったけど、
今は大事な話!
ちゃんと聞かなきゃ!
「そのせいか、女なんて…
って思うようになったんだ。
顔がいいだけで、コクってくる奴。
むかついた。
俺の顔が好きです!って言われてるみたいで。
けど、俺の中身まで好き!って言ってくれるやつは現れなかった。
だから、やけになって、
女遊びしたこともあるんだ。
俺は美人が大好きで、女なんか腐るほどいんのに…っ
俺はある女を好きになった。
誰だかわかるか?」
あたしは横に首をふる。
あたし、そんなに前から駿君と
出会ってないもん…。