兄妹愛‐kayane and kazune‐



一瞬、時が止まったみたいだった。



テレビの音も、外の車やバイクの音も、時計の音も。



皆聞こえなくて……。















お父さんは数秒、あたしを見た。




それで、
























「なに言ってるんだ!

兄妹に決まってるだろ!!」






そう言った。






あたしには焦っているように見えた。



怒鳴られるし……。


















…………………嘘つき。








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