恋のあまい蜜♪
「うわーっ、今日もまた相変わらず、
威勢のいい階段だなぁ・・・・・・」




“ど~ん”と効果音がしそうな階段は、高く、あたしを拒むようにそびえたつ。



そんな高く容赦のない階段に、ひとりで小言をいいながら、しぶしぶ階段への一歩を踏み入れる。




別名“運動おんちの神様”と呼ばれるあたしの異名は伊達じゃない、だから、いつも階段を登るときは、つねにバランスを崩さないように、慎重に足を動かす。


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