love square~四角関係なオトナ達~
つい5分前まで風に揺れていたスカートの裾をパタンと叩いて、バッグからスマホを取り出す。
落ち着いてるって自分で思ってるのに手が震えて、スマホのロックを解除するパスワードも思い出せない。
えっと…誕生日でもなくて。耳の日でもいい夫婦の日でも…あーッ!どうして関係ない事ばっかり浮かんでくるの!?
ちゃんと冷静にならなきゃ…なのに。
何もわからなくて。
何も思い出せなくて。
スマホの明かりが消えて急に部屋の冷たさに心細くなり、涙が溢れる。
「…っ…っ…!どう、し、よ…。ドロボーとか…あたしのワンピース…っ…っ…!」
ミュールもティーセットも香水も何もなくなって。
空っぽの部屋に虚しく風が吹く。
落ち着いてるって自分で思ってるのに手が震えて、スマホのロックを解除するパスワードも思い出せない。
えっと…誕生日でもなくて。耳の日でもいい夫婦の日でも…あーッ!どうして関係ない事ばっかり浮かんでくるの!?
ちゃんと冷静にならなきゃ…なのに。
何もわからなくて。
何も思い出せなくて。
スマホの明かりが消えて急に部屋の冷たさに心細くなり、涙が溢れる。
「…っ…っ…!どう、し、よ…。ドロボーとか…あたしのワンピース…っ…っ…!」
ミュールもティーセットも香水も何もなくなって。
空っぽの部屋に虚しく風が吹く。