love square~四角関係なオトナ達~
「私や社長を納得させられる3つの条件。それがあれば、羽田行きのチケットは取ってさしあげます。それまでは社長のお傍で」
「………」
ここに…パパの傍に…?
あたしはまるで幼い子供みたいに。
上目遣いで工藤を見て、頷いて見せるしかなかった。
「今日はもうお疲れでしょう。お風呂、支度ができてます。夕食までゆっくりお休みください」
両肩を抱かれて工藤はあたしをバスルームに連れて行って。
小さく咳払いをひとつ。
「さっきの上目遣い。姫葵さんの“素直”をひとつもらったので…その…。私もひとつ」
そう言って。
工藤はメガネの奥で恥ずかしそうな目をした後。
───ちゅっ
あたしの頬に。
小さな小さな、触れてないみたいなキスを残した。
「………」
ここに…パパの傍に…?
あたしはまるで幼い子供みたいに。
上目遣いで工藤を見て、頷いて見せるしかなかった。
「今日はもうお疲れでしょう。お風呂、支度ができてます。夕食までゆっくりお休みください」
両肩を抱かれて工藤はあたしをバスルームに連れて行って。
小さく咳払いをひとつ。
「さっきの上目遣い。姫葵さんの“素直”をひとつもらったので…その…。私もひとつ」
そう言って。
工藤はメガネの奥で恥ずかしそうな目をした後。
───ちゅっ
あたしの頬に。
小さな小さな、触れてないみたいなキスを残した。