love square~四角関係なオトナ達~
声に出したつもりなのに言葉は出なくて、ゆっくりと振り向きあたしに向かって動いた長い足に、恐怖で体がすくむ。


小刻みに震える肩を自分で抱くこともできずにバカみたいに立ってるだけなんて。


人生が終わる瞬間て…こんななの…?


声も出ない。


身動きもとれない。


人生が走馬燈のように、って、アレ、嘘かも。


すでに三途の川が見えて…───
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