love square~四角関係なオトナ達~
───カチャ


「姫葵さん、なんだか焦げ臭い匂いが…」


「く、工藤!ダメッ、来ちゃダメッ、見ちゃダメッ!!」


「ありゃまぁ。随分と盛大に焦がしましたね」


「………」


キッチンのダイニングテーブルには、焦げたハンバーグ3皿と焼き魚2切れ。


一見して食せないとわかる、かわいそうな始末。


「ハンバーグに失敗したので、西京漬けにチャレンジしてみた、と。なるほどね。次は一緒にやってみましょうか。魚、鮭がまだ残ってますよね」


「あ…えっと…怒らない、の…?」


「いいえ」


「だって、せっかく下拵えしてくれた玉ネギも、他の食材もムダにしちゃったのに…」


「全然」


「一緒に…パパと一緒にご飯食べたかっただけなの。ごめんな…さい…」


じりじりと近寄ってきた工藤があたしの視線に合うようかがむ。
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