溺れる恋は藁をも掴む
「あっ!
さっきのビンゴゲームで、三浦は5番上がりだった?」

 「うんうん」

 「あの景品選んだの俺。
まさに役立つ景品だから大事にな」

 「へぇーそうなんだ!」

 「実咲と裕也幸せそうだな。
 でも、今から子供っていうのも大変だよな……
 まぁ、実咲も裕也もそれを覚悟なんだろなー
 俺には無理だわ。
 でもさ、今日のあいつら、すげぇー輝いてんな!」

 「うんうん」

 「三浦も綺麗になったな!
 見違えたよ。
 かなりダイエット頑張った?」

 「うん‥‥」

 「恋でもしたか?」

 「……したんだけどね……
 振られちゃって、一念奮起。
痩せて見返してやりたかったんだ!」

 「そっか……
 三浦、マジ変わったよ!
 本当に綺麗になったよ!
 元彼は残念賞だな…
振った彼女がこんなに変わったら、惜しい気持ちになるんじゃね?
 まぁ、ビンゴの景品は、これからの三浦に役立つからさ!」

 「へぇーなんだろ?」

 「鈍いな……
三浦らしくていい!
 使う相手居ないなら、俺、立候補しょうか?」


 あっ!そういう事ね!

 鈍い私でも、今のアキの言葉で、さすがに景品の中身の予想がついた。


 冗談交じりでも、アキとのこんなやり取りにドキドキもしたりね……



 そのお陰でアキと連絡先も交換出来た。



 世の中に携帯があって良かったよ。
 
 ラッキー!!

 ーーこれで、アキと繋がれたーー
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