溺れる恋は藁をも掴む
 「それならそれでいいじゃん!
 華も自信を取り戻した訳だし、そういう相手には不自由してないイケメン君なら、それでENDになるかも‥‥ね?

 もう、あっちは、華の事は同級生との一夜限りの思い出として、エンドロールも流れてたりして……?


 華の場合は、あぁ、勿体無い、口惜しい……
けど、そんな恋愛もアリって納得しょうとしても、思い出すのはアキ君の事ばっかな展開にもなりそうよね?」



 また、ハッキリ言いますよね……
ハイ、全くその通りです!
 
 だから、あなた様を頼ってます。

 ーー私の事をよくお分かりになってらっしゃる、あなた様にーー


 私もミルフィーユにフォークを入れた。
見た目は綺麗だけど、パイのクズが散らばるし食べにくいよね。


 「私なら‥‥‥
勿体無いとか口惜しいは選択肢にないな!
どうせ気になるなら、気になる方向に歩いてゆきますよ!

 そうすれば後悔はないし……」

 香澄は言う。
< 157 / 241 >

この作品をシェア

pagetop