Soldier President
「何故とはおかしな事を訊く」

ニコライは素顔のままでロスタムを睨んだ。

「私は貴様に妻と娘達を殺されたんだ。復讐に来て何の不思議がある?」

「一国の大統領が復讐か!」

ロスタムは声を上げて笑った。

「国よりも自身の家族の復讐に走るか!私情に駆られて何が大統領だ!」

「貴様らテロリストの言えた事かっっっっ!」

冷静に努めていたニコライが、ここに来て声を荒げる。

「この憤怒を堪え切れるものか。貴様は私から何もかも奪ったのだ。今度は私が奪う。貴様から一番大事なものをな」

「俺の一番大事なもの?」

訝しがるロスタムに。

「貴様の命だ」

ニコライは冷徹に言ってのけた。

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