悲しみの果てに

••妊娠?


朝まで、飲み明かし

付き合っているときに
いつも使っていたホテルに入り
久しぶりの快楽に
二人とも溺れていった。

夕方まで抱きあった。

寝ては、抱き合いを繰り返して、
綾香が帰宅したのは
翌日の夜だった。

苳吾さんは、帰って来てなくて
ホッとしていた。

それまでは、ばれたらと
ドキドキしていたが
どうせ、帰って来ないし
と、思うと
真面目に、彼の帰りを待つ事が
バカらしくなった。

それからは、元彼と定期的にあっていた。
一度は、
愛しあっていた彼で
身体の相性も良く
一番は、自分に優しく
自分を一番に考えてくれる
それが、綾香には
すごく、嬉しかった。

そんな生活も半年が
過ぎたとき
綾香は、体調を崩し
どうしても優れないから
母親を呼んだ。

母親は、直ぐにきて
綾香の症状を確認して
「綾香、生理は順調に来てるの?」
と、言われた。
「わからない。
元から、不順だから。」
と、言った。

お母様は、それでもと
私を産んだ産婦人科に
連れて行った。

そこで、検査されて
診察室に呼ばれて
内診をして
お母様と先生の所に行き
エコー写真を見せられた。

私の子宮の中には、袋ができ
トクン、トクンと、真ん中で
動いていた。
「おめでとうございます。
今、8周で三ヶ月です。
つわりも酷くなってきますから
食べれる物を食べて下さい。
次回は、ひと月後に
母子手帳を貰ってきて下さい。」
と、言われた。

お母様は、飛び上がるほど
喜んで、お父様に電話をしていた。

私は、どうしょうかと‥‥思った。
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