悲しみの果てに

••プロポーズ


「体を壊したとは?
もう、大丈夫なのか?
でも、大西が関わっているとは
思っていたが‥‥‥
大西は、かなり怒っていて
自分にも新垣にも仕事の話し以外
話しかけるなと。

もしかかわるならハレンチな
医者がいると訴えると。

俺は、全てを話すことも
出来なくて、大西達に誤解を
解く事もできなかった。
だから、ソッとしておいたんだ。

そしたら、いつのまにか
二人共辞めてしまった。

二人共優秀な看護師だったから
大変だったよ。」
と、言った。

「えっ、そんなことが‥‥
すみません。私のせいで
病院にもご迷惑をおかけして」
と、言うと
「いや。
鈴菜は何も悪くない。
俺が悪いんだ。
だが、鈴菜教えてくれ
愛菜は、俺の子か?」
と、言われて
答えて良いのかと思っていたら
「‥‥‥‥‥‥‥‥」

「どうなんだ?鈴菜!」
と、再度訊かれ······

「 愛菜は‥‥‥
あなたの····苳吾さんの·····子です。」
と、伝えると
「やはり‥‥体調が悪かったのは
     妊娠でか?」

「はい、そうでした。
それで、父に全てを話したら
父が、迎えに来てくれて
ドイツに行きました。」
「あの、お父さんが?」
「はい、とても大切にしてくれます。」
「鈴菜。一人で辛い思いをさせて
すまなかった。
出産も、一人でさせてしまって‥‥」
と、言ってくれたから
「何も言わずに黙って生んだのは
私ですから。
父も、愛菜を溺愛していますし
幸せなんです。」
と、言うと
「なぁ、鈴菜。
俺は、必要ないか?」
と、言われて
「なっ、そんな···こと····
愛菜に、話しても良いのですか?」
と、訊ねると
「俺こそ。
二年も放置していた俺で良いのかと。
だが、俺は、鈴菜と愛菜と一緒にいたい。
鈴菜、俺と結婚してくれないか?」
と、言われて
涙が、止まらなかった

そんな私に苳吾さんは、
「言っただろう?
俺は、鈴菜としか
結婚するつもりはないんだ。」
と、言ってくれたから
「········はい。
よっ、よろしくお願いします。」
と、やっと言えた。
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