俺様彼氏はShy Boy?
「先生って、もっと怖い人かと思ってた」
「高藤先生?」
「うん、あんまり生徒と話してるの見たことないし。
いつも生徒を見下してるみたいで、あたしあんまり好きじゃなかったんだよね」
「…意外と、優しいよ?」
「そうみたいね。比奈には…だけど」
「えっ…?」
「いいんじゃない。生徒と先生ってのがちょっとあれだけど。
まあ、好きになるのは自由だし」
「み、未来?」
「比奈が好きならいいと思うよ」
うん、うん。と頷く未来は、何か勘違いしているみたい。
「あたし、別に先生のこと…」
好きじゃない。
そう言おうと思ったとき、どこかから聞こえてきた女の人の声に。
あたしたちはその場に立ち止まってしまった。
また昼休みだし。
廊下にもたくさんの人がいた。
だけど、その声に過剰に反応してしまったのは。
聞き覚えのある甘ったるい声。
きっと、あたしも未来も同じ理由だったと思う。