俺様彼氏はShy Boy?


『じゃあ、なんで拒まなかった』


一歩、一歩。

海斗が近づいてくる。


『なんで、俺に抱かれた』


少し震えた声が、すぐそばまで来ているのがわかった。


『泣くほど嫌だったなら、突き飛ばしでも暴れてでも…俺のこと拒めばよかっただろ!』


そんなの出来るはずがない。


『俺は、謝らないからな』


背中に感じる気配。

海斗の声は、耳元、すぐ近くから聞こえてくる。


『比奈を抱いたこと、悪いなんて思ってない』


フワリ。

空気が動いて。

後ろから逃がさないとばかりに、強く強く抱きしめられた。


『……好きなんだ』


あたしの肩に頭を乗せて、小さく囁かれた言葉。


『比奈のことが好きなんだ。…だから我慢できなかった。
おまえが軽い女じゃないってわかってる。
わかってるけど、どうしても俺だけのモノにしたくて理性なんてぶっ飛んでた…』


少し気まずそうに言いながら。

抱きしめた腕は力を緩めることはなくて。


“逃がさない”


そう言われているような気がした。


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