俺様彼氏はShy Boy?
「前に、熱を出して教室で倒れたことあったよね?」
少し間をおいて、伏せていた瞳がゆっくりとあたしを見据えた。
「黙ってろって言われたけど…」
未来の言葉に、ゴクリと喉を鳴らす。
言いづらいことなのか、なかなか次の言葉が出てこない未来から。
視線を逸らすことなく、身動き一つとることもできない。
そのくらい、身体中に力が入っていて緊張していたんだと思う。
やっと、未来の口から次の言葉が出てくる。
「あの日、比奈を保健室に運んだのも須藤くん。お見舞いに持っていったプリンも、須藤くんからだよ」
その言葉は、あたしが思いもしなかったことで。
それをすんなり受け入れることができないくらい動揺していた。
「…うそ」
あたしの声は震えていた。
だけど、未来は真剣な面持ちであたしを見たまま。
「ホントだよ」
そう言った。
嘘だ。
だって、あの日海斗はいなかった。
それに、プリンもオレンジジュースも…あたしが好きだってこと知ってるはずがない。