俺様彼氏はShy Boy?


「比奈が初めてじゃないことはわかってたつもりだったのに、実際目の当たりにしたらけっこうキツくて。あの時、女慣れしてないことを悟られないように必死だったとか、笑えるだろ?」


笑えるとか、そんなことは決してないけれど。

海斗が初めてだったってことの方がビックリで。

なんて答えたらいいのかわからない。


「比奈と一緒にいて、自分を抑えるのに必死だった。好きな女が隣にいて、可愛い顔して甘えてきたり。俺のキスで、あんな顔されたら…
我慢なんてできなくて、何度も押し倒そうとしたけどさ…

……怖くてできなかった」


だから、あたしを抱いてくれなかった?

そんなの…――


「嘘…だって、すごい手馴れてた。だから、あたしも遊ばれるんじゃないかってすごく怖かったんだから。海斗が遊んでる女の子の中に一人にされちゃうんじゃないかって、怖くて仕方なかったのに…」


海斗に『セフレにはなれない』って言った自分を思い出す。

あの時、その言葉を口にすることがどんなに辛かったか、今でもよく覚えてる。


「あれはキツかったな、セフレとか比奈の口から聞きたくなかった」


俺が悪いんだけど…と、海斗は困ったように笑った。


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