俺様彼氏はShy Boy?
「…海斗」
抱いて?
そう言おうとした唇は。
また、海斗の唇にふさがれて。
あたしに、その言葉を言わせてくれない。
まだ、海斗はあたしを抱けない?
そんな思いが脳裏によぎって、不意に切なさがあたしを襲う。
「そんな顔、するなよ…」
「だって…」
海斗が欲しくて仕方ないんだもん。
そう思うと、涙が滲んでくる。
「…ダメだ」
「海斗…?」
ダメって……
やっぱり、あたしを…――
「余裕ねぇ、な」
あたしを見下ろすようにそう呟いて。
「緊張で、手が震えてる」
情けねぇ。と、苦笑いする海斗は、自分の目の前で拳を握った。
「でも、比奈を抱きたい」
だから、抱かせて。と、もう一度甘いキスをして。
キスをしたまま、海斗の手があたしの身体に恐る恐る触れてきた。