泣くなって
「ふう!間に合った!セーフ!」




笑顔で言う美紀はまだまだ余裕の表情。私なんかもう息をするのに精一杯。
すると私たちの前に1人の先生が笑い始めた…




「くくくくっ…
お前ら走ったのか?今日は入学式だっていうのに。息切れてるぞ。今日は見逃してやるけど次からは容赦しねぇぞー。」




ありがとうございます。とお礼を言うと、よし。って笑ってくれた。
………カッコイイ!え、カッコよかった!キュンってなった!あんなカッコイイ先生いたんだ…。




「亜希!亜希ってば!もー、もしかしてー惚れちゃった?」





「そ、そんなわけないじゃん!美紀こそ、通りすぎる男子はしっこから見てるでしょ。」





まぁーねぇー。
そんな話をしながら入学式を迎えた。
入学式は1時間ほどで終わり、次はクラスへ連れていかれた。どうやら誰がどのクラスかはクラスに入ってから分かるみたい。美紀と同じクラスにでありますよーに。


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