恋凪らせん
*麻子 ~踏み出せない女~*



新作とてもおもしろかったです。特に、頑なだった主人公が最後の最後で素直になるところは胸に響きました。次の作品も楽しみにしています。

一気に打ち込んで読み直し、最後にニックと書き込んで送信をクリックした。

最近すっかりはまってしまった小説投稿サイトの作品への感想だ。いろいろ読んでみたけれど、この作家さんの作品がいちばん好みだ。今は彼女の過去作すべてを読了し、連載の更新と新作の公開を楽しみに待つ日々である。
コメントを入れることができるので折に触れて書き込んでいたら、作家さんから丁寧な返信をいただき時折やり取りを交わすようになった。

作品の印象から素直で明るい人なんだろうなと思っていたけれど、想像より輪をかけて朗らかですごくパワーがある女性だった。彼女と言葉を交わしたあとは、自分も元気をわけてもらえたように力が出る。

妹がちょっとしたミステリマニアであれこれ薦めてくるからそういう分野も読むし、プロの書籍ももちろん手に取るのだけれど、手軽に読めるウェブ小説もなかなかに捨てがたい。

まず無料だし、素人が書いているといっても中にはきらりと光る作品もある。特に恋愛小説系は驚くほどの作品数がネットの中に存在していて、好みのものを見つけた日には砂漠で宝石の欠片を掘り当てたような高揚感が得られる。
そうやって見つけた作家さんが活躍したりすると、嬉しい反面、「自分だけが知ってると思ってたのに」なんて嫉妬めいた感情も抱いたりする。私が応援している作家さんも徐々にサイト内で知名度が上がり、今は人気作家のひとりである。

二十九歳にもなってこっちが照れくさくなってしまうような恋愛小説にはまるとは思わなかったけれど、生活に心の潤いはやはり必要だと思う。ちなみにコメントを入れるときの「ニック」は、年齢の「二十九歳」からとった。来年三十歳になるが、ニックのままでいくか「ミソ」に変えるか、どうでもいいことで絶賛悩み中だ。



さて、息抜きはここまでにして、明日のプレゼンの資料の最終チェックに入ろう。
しっかりまとめてきっちり終わらせて、明日は定時で上がりたい。


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