雨恋の氷河
双子


「いちじく行こう」
「うん」




ガサガサ……
森の奥の方から音がする……
「今度は何っ!?」




「いちじく後ろに隠れてろ。おれから離れるなよ。」




「分かった。」





その正体は巨大なコウモリだった。
緑色に目を光らせていて今にも攻撃してきそう……。




「そこよけて!」



「えっ!?」




「いちじくこっちだ。」
いきなりコウモリたちが襲いかかってきた。





「寧音!早く動いて!」




「えーっ!あんなでっかいの怖いよ……」





なんだなんだ!?あの2人……
なんか1人泣いてるし。




「ライト・ホーレイっ」
鏡を使うみたい……。




「今よ!」




「分かった!」




「リズム・フレアーっっ」




音を、だしてるのかな。
爆音だ。




『シャイニングっっ』
一撃でコウモリは倒れた。すごい息ぴったりだ……。





「2人とも大丈夫??無事?」




「うん。大丈夫あなたたちは?」




「私は光月こっちは妹の寧音」




妹の方はどうやら臆病らしい……
寧音は光月の後ろに隠れてこっちの、様子を伺っている。




「似てると思ったけど姉妹だったんだ。」





「私たちずっと前からあの、ロイヤル城であやこ様のボディーガードとして雇われてる双子なのよ。」




「ロイヤル城ってあの城のこと?」




「えぇ」






「私たちそこに行きたいのでもみちが分かんなくて……」





光月は寧音にヒソヒソと何かを話していた。





「分かったわ案内する。その変わり全力で妹を守ってちょうだい!」
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