先生。あなたはバカですか?
先生の手が、私の頬をそっとなでて、“大丈夫”というように優しく微笑む。
それだけで、不思議と肩の力が抜けていく自分がいる。
私はこんなにも、この人に身を預けられるようになったんだな……。
そんな事を頭の片隅で考えながら、
私はゆっくりと落ちてくる彼の唇を確かに受け止めた。
初めて先生とした想いと想いの繋がったキスは、
このまま時が止まってしまえばいいと思うほど、私の心を温かいもので満たしてくれた。