彼の優しさ 番外編
ーside藍ー
スーツの生地のせいで顔がいたい。
「祐?苦しいよ。」思わず祐の腕をタップするけど祐は離してくれない。
「ゴホン‼ 失礼ですが結城 藍さんでしょうか?」そんな声がして漸く祐が離してくれると声がした先には警察の人が立っていた。
「はい。そうです。」
「今まで、どちらに?」
「アズサの…飼い猫の定期検診に近くの動物病院に。」
「今から30分程前、どちらにいらっしゃいましたか?」
「動物病院にいました。」
「では、手に持っているケースには」促されてケースを覆っていたカバーを少しだけ上げると何?って顔をしたアズサが居る。
「ありがとうございます。カバーを戻していただいて結構です。」カバーを戻すと
色々と警察の人と話していると電話がかかって来た。
「雪奏姉さん?」
『藍ちゃん、大丈夫?今マンションの事聞かされて電話しているのだけど。』
「うん。…まだ警察の人がいる。」
『そう。藍ちゃん、今は西原さんは居るの?』
「うん。一緒に居る。」
『藍ちゃん、西原さんも一緒にうちに泊まりに来ない?』
「いいの?」
『勿論。』
「祐に聞いてみる。」
「ねぇ祐、雪奏姉さんが『うちに泊まりに来ない?』って言っているんだけど、どうする?」