誠の誓い
両親が死んでも、縁が死んでも


後を追う気なんてなかった



死んだら終わり



生きて 生きて 生きぬかなければ




由縁は、生きること



戦うことに執着していた




だから、芹沢の気持ちも


梅の気持ちも、わからなかった




だけど…





「縁… お願い… 」




梅の涙を見て、わからないけど


自分が送らなければと思った





(後を追うなんて…馬鹿だよ)





土方と沖田が見たことのない


太刀筋で、一瞬にして、梅の命を奪った







(両親や兄を殺した奴と私……
何が違うの?私もあいつらと同じ?)





刀から、ぽたぽた落ちる血を


ギロギロ睨んだままの縁に


土方と沖田は、少し恐怖を感じた




(これは……縁か?)

(縁?どうしたの?)






「暗殺ってのは…誰にもバレないように
やるんじゃないの?
物音がしたから来てみれば…なんです?
まだ、宴でしょ?戻って下さい」








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