誠の誓い
永倉は、月命日には、由縁の話をする



「由縁は、永倉さんが思っているような
可愛い女子ではないですよ
早く、恋仲さんを作ったらいいのに」


「……縁が俺に由縁を薦めてたクセに」


「え? ……いや、そんなに
美化しているとは、思ってなかったから」




(やばっ)




縁の手紙で、大体のことは把握していた


それでも、会話の内容などは


他の幹部らとも、合わないことがあった




うまく誤魔化してきた






永倉が、自分の正体を知ったら



そう考えるだけで、怖かった









縁として生きられなくなることも


幻滅されることも





怖かった
















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