誠の誓い
謹慎中

何も語らなかったこと

死のうとしていたこと



こっぴどく土方に説教され、拳骨を貰い



飯炊き当番を1週間



またまた増えた怪我人の看病



それらを一生懸命しているうちに




「縁が間者かもなんて言ってごめん」




誤解が解けた




試衛館の幹部らが、皆を説得してくれたことも知った





隠し事があることをわかっていて


土方が何もきかないでいることが


不思議だった






「言いたくないことの1つ2つは
誰にでもあるさ
土方君なんて、隠し事の山だよ!
本人、バレてないつもりみたいだけど
趣味が俳句で、豊玉と名乗ってるとか
奉公先で、娘さんを胎ませたとか」



「え! …そうなんですかぁ」




山南と縁側で話をしていた




「縁の隠し事も皆、気づいてるかもよ?」


「え!?」


「なぁ~んてね!あはははははっ」



からかわれたとはいえ、こんなに明るい
山南を初めて見る



「もう!焦ったじゃないですか!!」



正直に言ってから、つられて笑う




「言いたくなったら、山南さんに
1番に言います!」


「それは、嬉しいね!
2人だけの秘密にしよう!」



子供みたいに、言う山南に

また、笑った







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