誠の誓い
恋仲友達
非番の時の事



〝金は使う為にある〟




永倉の言葉を思い出しつつ


月命日のこの日



みたらし団子を買いに、出かけた









団子を買って、芹沢の墓を目指していると


不逞浪士に絡まれている娘


間に入り、助けると


すっかり存在を忘れていた団子は


見事に土まみれ




「すみません!!
あの……弁償します!!」




「クスッ 気にしないで下さい」




縁の笑顔に、娘は赤くなる




「よぉ!縁!!逢い引きか!?」



声を掛けて来た原田に苦笑いして



「今、出逢ったばかりですよ」


「だろうな!縁が、外にいるの珍しい!」




(だったら、なんで?)


と思いつつ


巡察帰りであろう原田に困る


監察方として、目立ちたくなかった


「私、詩乃です
お二人とも、新選組の方ですか?」


「あぁ!俺は、原田!
こっちは、広瀬!」


「広瀬 縁様ですね!
後日、助けて頂いた御礼に伺います!」


「いや 男所帯に娘さんが来るのは…
それに、困っている人を助けるのは
新選組として当たり前ですから
原田さん!帰りましょう!!」









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