誠の誓い
バレバレ
いつもの場所で、いつものように


伊東と出会す



「伊東さん… ありがとうございます
味方してくれて…」


「考えあってのことでしょ?
貴方… もう少し頭を使いなさい
皆、全然信じてないわよ?
まぁ ひとりだけ
しっかり騙されていたけど」


「ひとりだけかよ!?」


「ええ 永倉君だけね」


「……」


「貴方って、わかりやすいから…
永倉君に恋心があるんでしょ?
なのに、男でいたいからって
永倉君の気持ち知ってて
他に男を作るんだもの
どう考えても、恋仲のフリでしょ!?」


「……ハイ」


「やっぱり……
楽な生き方があるのに
苦しい方に、自ら進むなんて
大バカだと思う
皆、そう思っているわ
でも、貴方が何か悩んでいるとわかるから
とりあえず、騙されるフリよ」


「なんか… 聞いてて情けねぇんだけど」


「あら?言ってる私も情けないわよ!?
ふふっ 言いたくなければ無理には
聞かない
だけど、私は貴方より良い知恵が出せる
頼って頂戴!友として!」


「伊東さん…
ありがとう……少し時間下さい
おやすみなさい」








< 89 / 160 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop